短編小説とは、一言で言ってしまえば「短い小説」のことです。一般的には原稿用紙80枚以下の小説を「短編小説」と言います。
これは厳密な決まり事というわけではありません。
原稿用紙数枚程度の短編小説の中でも短い小説は「ショートショート」とも呼びます。
さらに短く800字や300字といった文字制限の中で書かれるものを「掌編小説(しょうへんしょうせつ)」と呼ぶこともあります。
これら二つのジャンルを短編小説と別枠に考える場合もあります。
また、海外では文章量ではなく周到なプロットを用意して、どんでん返し的なオチのある小説を「短編小説」と定義する場合が多いようです。
結果的に「長い短編小説」も「短い長編小説」も存在することになります。
このサイトでは文章量が少ない短い小説全般を「短編小説」と考えて説明します。
■代表的な「短編小説」
・O.ヘンリー『最後の一枚の葉』(Project Sugita Genpaku)
短編の名手と呼ばれたアメリカの小説家O.ヘンリーの代表作です。
市民的な哀感を根底にした心温まる作品です。
・芥川龍之介 『鼻』(青空文庫)
師である夏目漱石に激賞された芥川龍之介の代表的な短編です。
知的なユーモアとアイロニーに満ちた作品です。
・ロアルド・ダール『あなたに似た人』
多才な作家であるロアルド・ダールの味のある短編小説です。
■代表的な「ショートショート」
・星新一『ボッコちゃん』
「ショートショートの神様」星新一のSFショートショート代表作です。
『ショートショート広場』
一般から公募されたショートショートの作品集です。シリーズ化しています。
星新一と阿刀田高によって編集されています。
■代表的な「掌編小説」
・川端康成『掌の小説』
ノーベル文学賞作家である川端康成の掌編小説集です。短編小説が手軽なだけの文学ジャンルでないことがよくわかります。
・川又千秋『三百字小説』
作家の川又千秋の提唱する、三百字で作品を完結させる短編小説のスタイルです。三百字でも小説になり得ることがわかります。