様式とは単純に文章の文体を「だ・である」調の常体にするのか「です・ます」調の敬体にするのかということかから人称形式、言い回しの選択まで多岐に渡ります。
ここでは特に小説のイメージに直結する人称に関して述べます。
小説の人称形式には大きく分けて
・一人称形式
・三人称形式
の二つがあります。
・一人称形式
一人称形式とは主人公である「わたし」や「ぼく」などが小説の語り手として主観的に作品を叙述します。
主観的な叙述なので作者の代弁者のように描写することも出来て、初心者には書きやすい人称形式かもしれません。
主観叙述なので「主人公の知らないことは読者もわからない」という特性を活かして最後まで犯人・トリックを明かさない推理ミステリーの短編などは好んでこの人称形式を使います。
恋愛物の短編なども心理描写を主観的に表現できるので向いています。短編向きの人称形式です。
例
・私は上野駅に降りた。恋人がホームの私に微笑みかけてきた。
・三人称形式
三人称形式は小説の語り手は作中の登場人物の誰でもなく、第三者の視点から作品を叙述します。
特定の作中人物を中心にする場合(三人称一元描写)と複数の作中人物を「神の視点」から描写する場合(三人称多元描写)があります。
前者は一人称を多少変化させたものに過ぎませんが、後者は高度な文章テクニックが必要なので初心者は避けた方が無難かもしれません。
例
三人称一元描写
・彼は上野駅で降りた。彼の恋人がホームの彼に微笑みかけてきた。
三人称多元描写
・山田は上野駅で降りた。田中はホームの山田に微笑みかけた。
他にも極少数ですが二人称様式(あなたは)や一人称複数様式(ぼくらは)など
もあります。
☆ Step4のまとめ:「まずは一人称で書いてみよう」